2018年4月27日 2861号

 

第一生命グループ

 

新中期経営計画「CONNECT2020」

QOL向上に貢献し選ばれ続ける

先端技術を内外の業務へ順次応用

 

「CONNECT(つながり・連携・協働)」──第一生命ホールディングスが策定した新中期経営計画(2018〜20)のキーコンセプトがこれだ。

前中期経営計画「D︱Ambitious」では、国内生命保険、海外生命保険、資産運用・アセットマネジメントの「3つの成長エンジン」を確立し、成長を加速した。その流れを引き継ぐ「CONNECT2020」では、3つの成長エンジンを「CONNECT」の視点から強化して、さらなる成長を目指す。そして、次のようなグループ像を描く。

 

「これまでの保険ビジネスの枠組みを超え、あらゆる人々のQOL向上へ貢献していくことで、人々や社会に選ばれ続けるグループを目指したい」

 

数値目標では、グループ修正利益として2500億円を掲げ、ポスト「CONNECT2020」をめどに3000億円程度の利益水準を狙う。「D︱Ambitious」を展開した2015年度から17年度は約1000億円から2000億円だった。

 

グループの成長は「事業基盤の拡大・分散フェーズ」から「グローバルな事業基盤を活かした各事業の内部成長フェーズ」に入る。

「CONNECT2020」で、新しい動きとして注目されるのが「イノベーションの創出(InsTech)」。

 

「環境変化を捉え、先端技術を国内外の業務へ順次応用するとともに、新たな価値創造への挑戦をさらに加速する」と謳う。重点取り組みは次のとおり。

 

①先端技術の活用による利便性・生産性向上。

②医療ビッグデータの解析・活用により、加入範囲の拡大とともに新たな商品・サービスの提供。

③新たな市場・競争軸を生むためのインベーションの創出を加速。

顧客インターフェイスのデジタル化では、携帯タブレットの機能充実、スマホでの各種手続き導入、チャットボットによる無人照会・問い合わせ対応を挙げる。

 

また、事務オペレーションのオートメーション化については、RPA(Robotic Process Automation)の大規模導入、AIによる手書き文字のデジタル化、ビジネスプロセスマネジメントなどに全社一丸となって取り組む。

 

具体的な目標数値として、デジタル手続きは現在の紙による300万件を、20年にデジタル197万件、紙103万件へ、さらに22年は255万件を目指す。デジタル手続きが全体の85%を占めるまでになる。

 

RPAは現在の80業務を20年に2000業務、22年には3000業務まで拡大。

 

このような生産性向上によって、今後5年程度で2100名分の業務を国内外の成長分野などにシフトさせる。

 

医療ビッグデータの解析・活用の成果として、加入基準見直しによって、新規加入が年間で約1万2000件に拡大。これは第一生命の新契約件数の約1%に当たる。

 

イノベーションの創出を加速では、①保険ビジネスウイングの拡大②生命保険と親和性の高いヘルスケア領域③シニア向けの価値提供、という3つの軸に新たな価値創造を追求する。

 

また、InsTech推進体制の強化では、4月に「Daiichi Life Innovation Lab」を東京と米国のシリコンバレーに新設。スタッフ数も40名から60名に増強。

 

マルチブランドは「3+α」展開

 

3つの成長エンジンの一つ、国内生命保険事業では重点取り組みとして次の2点を強調。

 

①マルチブランド・マルチチャネル体制の拡大・進化。

②QOL向上を訴求する商品戦略。

 

マルチブランドでは、第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命の「国内3ブランド体制」を展開。「お客さま一人ひとりに、その人に最も合った商品・サービスを、その人が最も望む方法で提供する」。

 

さらには「3+α」として、若年層向けにダイレクトアフィニティなどを構想。これによって「プロテクションギャップ」解消が図れるという。

 

なお、営業拠点戦略の見直しも図り、2018年度から首都圏エリアで支社を増強。よりきめ細かなエリアマーケティングによる顧客接点の強化に力を注ぐ。

 

QOL向上を訴求する商品戦略では「CONNECT2020」のスタートに合わせ、3月22日から「ジャスト」を発売。健康診断割引特約を導入し、契約時に健康診断書などを提出するだけで保険料を割り引くのが特長。これは生保業界初の試み。

 

また「アシストワイドプラス」も発売。「糖尿病の合併症」を保障するもので、糖尿病の早期治療によりQOL低下を防止するのが狙い。

 

海外生命保険事業は、安定市場(先進国)、成長市場(新興国)、アーリーステージ(メコン地域)ごとに、各国の事業ステージに応じた戦略で高い成長を目指す。

 

〈安定市場〉

TAL(オーストラリア)、プロテクティブ(米国)は、持続的成長を堅持して、海外生命保険事業の利益成長をけん引する。TALは保障性商品に特化し、リテール、ダイレクト、団体の販売チャネルを効果的に活用。

プロテクティブはリテール事業に加え、保険契約ブロック買収事業に強みを発揮。2015年以降の総投資額は3つの案件で19億ドル。

 

〈成長市場〉

第一生命ベトナム、オーシャンライフ(タイ)、スターユニオン・第一ライフ(インド)、パニン・第一ライフ(インドネシア)の4社。トップライン(保険料収入)に軸を置き、チャネルの強化などで市場シェア拡大を目指す。

 

〈アーリーステージ〉

カンボジア。今年3月に100%子会社設立認可を取得し、事業開始に向けた取り組みを本格化。発展途上のメコン新興国への早期進出で先行メリットを狙う。第一生命ベトナムのノウハウを活用して効率的な事業運営を目指す。

 

2面 保険流通

 

未経験者を個人保険分野で育て上げる

ライヴトゥリリーフ㈱ 代表 笹村敏夫氏

 

前職はアクセサリーの販売員、植木職人、居酒屋の店長。未経験者を採用したのは無垢の状態から笹村氏のノウハウを伝授、実践してもらうため。まずは損保の研修生として転職してもらい、生保を重ねていきます。

 

3面 伝える言葉

 

日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命

入社式トップメッセージ

 

環境変化の激しい中で、何を守り、何を変えようとしているのか。そしてトップは、新入社員に対して何を期待しているのか。そのエッセンスを紹介しよう。

 

4〜5面 保険市場

 

保険は誰にどのように利用されるのか

第9回 介護保障分野の検討

ブレークオンスルー 代表 小山浩一

 

今回から介護保障分野について見ていきます。民間介護保険はどのように役立つことが可能でしょうか? また、保険募集人はどのように貢献していくことができるのでしょうか? 個人賠償の視点も見逃せません。

 

6面 法人営業

 

実践!法人契約獲得のケーススタディー

少子高齢時代の不動産リスクを意識

奥田雅也

 

住宅ローンの繰上返済の話から、返済資金の積立の話に。社長に万一のことがあったとき、子供が独立していれば、邸宅に奥様1人で住み続けることが果たして現実的なのか。ご夫婦も認識を新たにされました。

 

8〜9面 活動確認

 

ランクアップチェックシート

新年度スタート 層別攻略ポイント

 

4月中旬、エンジンをかけなくてはならない時期だ。効率的な営業を行うためには、年間計画に基づき、顧客属性に合わせた柔軟な提案ができるか否かにかかっています。年間行事と生命保険の関連性を押さえておきます。

 

10面 新商品

 

太陽生命

「働けなくなったときの保険〈Ⅰ型・Ⅱ型〉」

 

主力商品「保険組曲Best」の新ラインアップとして投入。給付金の支払要件を拡大した。〈Ⅱ型〉は死亡・高度障害保障を兼ね備えたタイプで、〈Ⅰ型〉は就業不能状態の保障に特化したタイプ。

 

11面 新商品

 

朝日生命

「スマイルセブンSuper」

 

代理店チャネル専用商品である「スマイルセブンα」を改定。主な改定点は、7大疾病それぞれについて「7大疾病一時金」の支払限度は年1回、ガンを除く6大疾病について給付割合を変更可能など。

 

12面 新商品

 

三井生命

「セレクト見直し制度」

 

主力商品「大樹セレクト」は、4つの「セレクト」から特約を自由に選択でき、加入後も「追加・一部見直し・全部見直し」の保障の見直しができる。各種の割引制度も充実している。

 

 

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