同社は2月10日、スマホを活用した新しいサービスの開始を記念して「説明会&パネルディスカッション」を開催した。
まず、岩瀬社長は海外の保険事例として3社を紹介した。
①オスカーヘルスインシュアランス(Oscar)
②レモネード(Lemonade)
③zhongAn Insurance
オスカーヘルスインシュアランスは2014年に開業し、米国4州で医療保険を販売。無料往診やオンライン処方などの健康維持サポートも。契約者は15万人で、保険料収入は約750億円(2016年)。一人当たり年間保険料は約50万円になる。グーグルを始め投資家が関心を示している理由をこう説明する。
「オスカーには、病院で行われたすべての処置がデータとしてあり、ヘルスケアに関する膨大なデータを持つことができる。データを使うことで、より高付加価値の業務に入っていくためには、医療、健康にもっと近づくことが一つのヒントになる」
レモネードは2016年9月開業。ニューヨーク州で家財保険を販売。チャットボットを活用して低価格(従来の25%〜50%の保険料)で補償を提供している。AIで査定、支払いを行い、3秒という世界記録(2016年12月)も。2017年中に全米の展開をめざす。
「直感的なインターフェース、消費者とのやりとりなど、保険の概念を変えている。消費者の立場で見ると日本の損保とイメージが全く違う」
zhongAn Insuranceは、中国の平安保険、アリババ、テンセントが共同出資した中国初のオンライン保険会社。初年度の販売件数は6億3000万件。アリババ、テンセントのeコマースに付随するトランザクションがあるときに「念のために保険をつけませんか」と小口の保険を付けることを勧める。
また、オンライン専業生保「Hetai Life Insurance」の事業認可を受けているという。
岩瀬社長は3社の概略を説明後に、こう強調した。
「このような流れと比べると日本は遅れている。一方でスマホの可能性を活用することで、生活者と保険サービスの関係性とか距離感が変わっていくことが肌で感じられる」
また、インターネット、スマホの「本質的なもの」として「オンデマンド型」を指摘する。
「使った分だけというように売買のユニットがすごく小刻みになっている。家財保険なら1年間という長いサイクルで、余剰な分にまで保険を掛けないといけない。ウーバーやAibnbのようにスマホを使ったいろいろなサービスが普及していて、そのような動きからスマホの本質的な機能と役割を感じる。これが保険分野ではどうなるか。ずっと考えていきたい」と述べた。
同社は1月下旬からLINEおよびFacebook Messengerでの、チャットボットによる自動応答を活用した保険診断および保険料見積りサービスを開始した。
昨年7月に開始したLINEを活用した保険相談サービスを「フェーズ1」とすると、新サービスは「フェーズ2」にあたる。
「フェーズ1」は、LINE上で保険プランナーが保険選びを無料相談する。利用動向は20代が33%、30代が46%と全体の8割を占める。これに対してコンタクトセンターの電話相談は20代が11%、30代27%と4割でしかない。
また、LINE保険相談の利用時間帯は「昼休憩中」がトップで、「夕食後」「通勤途中」と続き、「昼休憩中のスキマ時間を利用されている」という。
課題としては、「どのような保険が必要か分からない」「何から相談してよいか分からない」という未加入者へ対応が浮上した。
「フェーズ1」の利用動向を踏まえ、次のような課題ポイントを挙げる。
①保険検討のきっかけになる「入口」
②保険をもっと知りたくなる「仕掛け」
③どんな時でも待ち受けられる「環境」
そして「フェーズ2」では、より一層のサービス向上を目指し、「保険診断」と「保険見積り」のそれぞれの機能を用意した。
「保険診断」ではLINE上で1分程度でぴったりの保険を見つけることができ、「保険見積り」では生年月日・性別・保険商品を入力するだけで簡単に分かる。
LINEを利用していない人向けに、新たにFacebook Messengerでも同様のサービスを提供する。また、同サービスでは必要に応じて有人対応に切り替え、保険プランナーとチャットで相談できる「ハイブリット型」も特長。
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パネルディスカッションでは、岩瀬社長をコーディネーターにLINEの田端信太郎上級執行役員と森・濵田松本法律事務所の増島雅和弁護士が参加。海外の保険事例やスマホの新サービスの感想、今後5年〜10年を見据えた期待などを自由に語った。その一部は次のとおり。
〈田端上級執行役員〉 スマホの社会へのインパクトは車の普及に近い、というのが持論だ。一般の人が普通に車に乗るようになったのが100年前ぐらい。そしてドライブスルーが出てきたのは1950年前後といわれている。車の普及が当たり前になり、ロードサイドのビジネスが盛り上がるまでに30年ぐらいかかっている。
ちょうどスマホもそのタイミングではないか。単純に連絡手段として便利というのがフェイズ1で、ここに決済などが絡んできたりいろいろなことができるようになる。手もとに汎用的なコンピュータの端末が常時接続できていることを前提とした社会では、まだまだ変わっていくものがどんどん増えてくる。
〈増島弁護士〉 金融ビジネスの価値はどこあるか。まずおおもとに信用がないと成り立たない。事務処理がとても正確に行われることが非常に大事だ。正確さは最低ラインで、ITを使うことで正確さだけでなく「早いこと」ができる。それをどこまで追求できるのか。インステックの1つの分野だ。
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