2017年11月17日 2840号

 

日本生命 上・下半期運用の重要ポイント

 

海外プロジェクトファイナンス強化

 

上期の成長・新規領域への投融資実績は約3700億円、うちESG債などに1000億円。それぞれ計画を上回るペースで推進──日本生命は10月24日「2017年度下半期資産運用説明会」を行った。

 

秋山直紀財務企画部長(=写真)は、特に着目している運用領域として、海外のプロジェクトファイナンスを指摘する。その強化を狙い、今年4月に「ストラクチャードファイナンス営業部」を新設。「収益機会の大きい海外プロジェクトファイナンスを着実に推進している」と秋山部長。

 

第一号案件はトルコ共和国病院開発プロジェクトファイナンス。イスタンブール市で計画する大型病院の開発・運営のプロジェクトへのシンジケートローンに、組成段階から参加した。

 

秋山部長は「プロジェクトファイナンスについては、国内に加えて、マーケット規模の大きい海外にも目を広げ、人材や能力の蓄積を進めながら投融資を拡大したい」と強調する。

 

また、海外投融資強化の一つ、海外クレジットへの取り組みでは2014年に「クレジット投資部」を設立。それ以降の3年間で、1兆円を超える金額を積み上げ、残高は3兆円を超える。上期だけでも6000億の投資を行い、投資先は33カ国とグローバルに分散を効かせる。

 

資産運用の高度化にも力を注ぐ。全社的に昨年度から「ITイノベーションワーキンググループ」を通じて、全社的に先端ITの活用を検討している。

 

資産運用部門も業務高度化を目的に実証実験を進め、現在、AIを活用し企業実態や市場センチメントから株価変動を予想する「予兆シグナル」の作成を検討中。

 

また、国内生保としては初めて、外国為替取引の2通貨同時決済が可能な「CLS」を導入。これによって支払・受取を差額決済とすることができ、決済リスクを削減できる。

 

さらに、グローバルな金融通信サービス「SWIFT」も導入し、外貨建て投融資拡大を支える外貨の資金繰りの効率化も実現。

 

「今後も効率的な事務プロセスの整備など高度化に向けた基盤整備に取り組む」と秋山部長。

 

外債はヘッジ横ばい、オープン増加

 

上半期の一般勘定資産残高(速報値)は64兆4400億円(6月末)で、8400億円(簿価ベース)増加した。

 

全体の70%を占める円金利資産残高は45兆4300億円。円金利以外の資産は28%の18兆3100億円。これまで通り、安定的にインカム収益を得られる円金利資産7割という構成は変わらない。

 

下期の運用方針もこれまで通り、「分散投資や中長期的な視点での収益向上というスタンスを継続し、状況に応じて機動的に配分を調整する」。

 

特に国内金利が低位で推移する中で、引き続き国内債券の投資を抑制する。

 

一般貸付は企業資金需要に応じつつ、金利水準の条件をよく見て貸し出しを行う。また、再生可能エネルギーなどのインフラ事業、企業の海外展開支援という成長分野への貸し出しにも積極的に取り組む。

 

ヘッジ外債は円金利の代替資産として国内債券との比較優位性を見ながら、投資をする方針は継続するが、ヘッジコストの上昇が見込まれる中で、現時点ではおおむね横ばい。

 

オープン外債は増加の計画。ヘッジ外債とオープン外債は為替・金利水準に応じて機動的に為替リスクをコントロールして配分を調整する。

 

内外株式は個別銘柄ごとに成長性や株主還元状況に着目し、中長期的なポートフォリオの収益性向上の観点から取り組む。

 

前年度と比べ投資環境は少し好転

 

Q 上半期の運用状況を前年度と比べ、どう受け止めているか。

秋山 上半期を振り返ると、概ね横ばいで推移するなかで、株価は後半に上がった。昨年度の上期と比べると、ブレグジットの後に金利が下がり、国内金利は過去最低まで下がり、とりわけ厳しい環境だった。

今年度の上半期の水準は、まだまだ低いが、国内金利は超長期を中心にプラス圏になり、水準は少し上がっている。国債にたくさん投資できる環境ではないが、海外の金利も含め、投資環境としては少し好転をした。

昨年度の状況をベンチマークのようにして、そのような状況になってもしっかり健全性が維持できるポートフォリオを組む、という意味で一つの参考になっている。

 

Q 運用の高度化を支える人材育成の進捗は。

秋山 まだ道半ば。国内の低金利が続いているので、海外やクレジットの投資を拡大していく。その領域での経験や専門性を持った人材を増やす必要がある。

それに限らず、リスク分散投資を行い、多様な収益機会やリスク特性を伴うものに投資をするので、リスク管理をしっかりできないといけない。そのような機能の強化につながる人材の強化、育成を求められる。

 

Q 海外クレジットを増やしているが、どのよう課題があるか。

秋山 一つひとつの銘柄を広げていくためには「目利き」が求められ、その体制をどう組むのかが問われる。ニューヨーク、ロンドンに資産運用の現法があり、専門の担当者が現地ベースでリサーチを行い、レポートを送ってくる。

加えて、「クレジット投資部」を立ち上げて3年が経過して、年々人員も増加をしており、東京からも個別にリサーチをする体制も組んでいる。また、目利きに関しては、審査部門も個別に分析を行い、評価をする。

プライマリーとセカンダリーがあり、プライマリーに関しては発行時にいかに良い銘柄を確保できるか、ということがあるので、日本の深夜の時間帯でもトレードをできる体制を組んでいる。

 

Q 下半期はヘッジ外債は減少で、オープン外債が増加になっているが、合計するとどうなるのか。

秋山 ヘッジ外債は上半期に前倒し気味に投資が進んでおり、横ばいのイメージでみている。オープン外債は年度を通して増加と見ている。合わせると増加傾向でみている。

 

Q 年度末の米国債の10年債の利回りのレンジは。上期半の外債運用で社債への投資額は。

秋山 中央値で2・5%。レンジでは2%〜3%で、4月の見通しと変わっていない。海外のクレジットとしては約6000億円となる。

 

2面 チームリーダー

 

重要月をまとめ上げる「リーダーシップ」とは?

人間的な魅力を身に付ける

 

組織はリーダーのよし悪しによって、そのメンバーの運命すら左右されるといっても過言ではない。では「良いリーダー」とはどんなリーダーなのだろうか?11月度戦にあわせて考えてみる。

 

3面 ア会試験

 

百年の歴史作り、過去百年も背負う

慶應義塾大学大学院 特任教授 山内 恒人

 

100年後にあっても算出方法書を現代の人々と同じように、70年以上前の契約の算出方法書も開発当時の人々と同じ解釈になるように、それぞれ読めなければならない。そのような歴史を担う覚悟の覚醒を促す試験がアクチュアリー試験だと私は理解している。

 

5面 顧客対応

 

査定・契約部門ベースの顧客対応実践ポイント

⑵「新契約の不備対応」に関して

保険手続研究室 三上祐人

 

顧客に対する不備対応で困られた方も多いのではないでしょうか。営業トークの範囲に属さないイレギュラーなケースとして、あまり営業話法の中でも触れることはなく、ミスも重ねてしまいがちです。

 

6面 法人開拓

 

法人営業のABC 第217話

エンディング・ノート活用法⑪

税理士 池谷和久

 

社長本人が「連帯保証人」となっているケースです。昔、社長さんが資金繰りに困った時に助けて頂いた他の会社の社長さんが土下座して、連帯保証人を頼まれたので「断り切れなかった」と……。

 

7面 営業情報

 

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

乳ガンに関するアンケート調査

 

既婚の男女1,000名に、乳ガンに関する男女の意識を確認した。結果として「乳ガンに罹患しても仕事を続けたい」という女性は6割にのぼり、一方で「配偶者が乳ガンに罹患したら仕事を続けて欲しい」という男性は2割だった。

 

 

8〜9面 販売支援

 

コミュニケーション・ツール

「社会保障における公的・私的サービス

に関する意識調査」からライフプランを語る

 

民間の医療・介護保険の加入割合は7割を超えていますが、医療と介護では前者が高く「両方に加入」は40~60歳代で2割強。加入の〈一番〉の理由は「自己負担分を補うため」が3〜4割います。

 

10面 新商品

 

明治安田生命

「50歳からの終身医療保険」

 

入院日数に応じて給付金を支払うのではなく、入院1日以上で一時金を支払う「定額一時金給付タイプ」であることが特長。保険料払込期間中の死亡給付金・解約返戻金をなくして割安な保険料となっている。

 

13面 販売技術

 

伝えたい販売力 ③

対話の主導権握るストーリーを用意

 

これだけ低金利が続き、保険商品への期待の裏返しなのか「貯蓄機能がいまひとつだから」と断られることがあります。保険の貯蓄機能についてはここらへんで一度整理しておかなければならないでしょう。

 

[トピックス]

 

11月14日「世界糖尿病デー」に協賛

アクサ生命は、11月14日の「世界糖尿病デー」に6年連続で協賛する。

世界糖尿病デーは国連が定めたもので、主要国でさまざまなイベントが開催され、日本でも各地の建物を糖尿病撲滅のシンボルカラーである「ブルー」にライトアップするなど、多岐にわたる啓発活動が行われる。

同社では、マスコミとタイアップした糖尿病予防・重症化予防キャンペーンや「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト2017」などに協賛する。

同社は2012年7月、業界に先駆けて「アクサの糖尿病サポートサービス」を導入。その後、2016年9月「予防・早期治療サポート」(重症化予防支援保険)を発売し、今年9月には「スマート・ケア」(医療治療保険)を発売した。

 

「障害者の生涯学習支援活動」で受賞

大同生命は、平成29年度「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰を受賞した。今年度に創設されたもので、保険会社として唯一の受賞。

同社は「全国障害者スポーツ大会」を支援しており、今年10月で25年が経過。今回の受賞は「四半世紀にわたる特別協賛や、のべ1万人を超える役職員などがボランティアとして参加して大会の盛り上げに協力してきたことが評価された」という。

なお、今年の全国障害者スポーツ大会は10月28日〜30日の3日間、愛媛県で開催された。大会スローガンは「君は風 いしづちを駆け 瀬戸に舞え」。

 

「海水淡水化」へ約156億円融資

日本生命は、オーストリア・メルボルン市における「海水淡水化プラント運営プロジェクト」へ約156億円(1億7600万豪ドル)を融資した。日生にとってオーストリアでのプロジェクトへの融資は初めて。

同プラントは人口460万人のメルボルン市の年間水使用量の約3分の1を賄うことができる世界最大級の海水淡水化施設。

同社はシンジケートローン組成段階から参加し、融資額約156億円は今回の借換総額の2割超を占める。

また、同社は東京都が発行する「東京グリーンボンド」に投資。発行総額は100億円。償還期間は5年および30年で、10年超の超長期グリーンボンドの発行は国内発行体で初となる。

グリーンボンドは環境事業に資金使途を限定した債券で、世界的に急速に市場が拡大しているという。

 

バンカシュアランス

◇アクサ生命

新生銀行、栃木銀行、大光銀行、呉信用金庫=「ユニット・リンク保険(有期型)」。10月2日。

福岡銀行、親和銀行、熊本銀行=「ユニット・リンク保険(有期型)」。10月10日。北洋銀行も10月16日から。取扱金融機関は26社。

 

 

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